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はい、承知いたしました。引き続き、AさんとFPのBさんの対話形式で、ソニー生命の「米ドル建終身保険(無配当)」と他の保険商品との比較検討を進めていきます。
(場面:FP事務所での2回目の相談 – さらに続き)
Bさん: 「それでは、Aさんのご希望である『家族の生活保障』を軸に、他の保険商品とも比較してみましょう。比較対象として、以下の3つのプランを考えてみました。」
- プランA: ソニー生命「米ドル建終身保険(無配当)」(先ほど検討した商品)
- プランB: 国内大手生保X社の「円建て終身保険」(無配当、低解約返戻金型)
- プランC: ソニー生命「米ドル建一時払終身保険(無告知型/無配当)」
(Bさんは、3つのプランの比較表をAさんに見せながら説明する。比較表には、保険種類、保険会社、通貨、保険料、保障内容、解約返戻金、メリット、デメリットなどがまとめられている)
Bさん: 「まず、プランA(米ドル建終身保険)は、先ほど詳しくご説明した通りです。為替リスクはありますが、将来的に米ドルを使う可能性があるなら、選択肢の一つとなります。」
Bさん: 「次に、プランB(円建て終身保険)は、為替リスクがないことが最大のメリットです。保険料も、米ドル建終身保険と比べて、大きく変わらないか、場合によっては安くなることもあります。ただし、低解約返戻金型なので、途中で解約した場合の返戻金は少なくなります。」
Aさん: 「低解約返戻金型って、どういうことですか?」
Bさん: 「保険料払込期間中に解約した場合の解約返戻金を低く抑える代わりに、保険料を割安にするタイプの保険です。長期間継続することを前提に加入するなら、メリットがあります。」
Bさん: 「最後に、プランC(米ドル建一時払終身保険)は、保険料を最初に一括で払い込むタイプの保険です。告知や診査が不要で、手軽に加入できるのが特徴です。ただし、まとまった資金が必要になりますし、為替リスクはプランAと同様にあります。」
Aさん: 「なるほど…。それぞれ、メリットとデメリットがあるんですね。…うーん、やっぱり為替リスクが少し気になるんですが、円建ての終身保険だと、将来、インフレになった時に、保険金の価値が目減りしてしまう可能性もあるんですよね?」
Bさん: 「おっしゃる通りです。インフレリスクも考慮する必要がありますね。円建ての保険でも、インフレに対応できる商品(例えば、保険金額が物価に連動して増えるタイプ)もありますが、その分、保険料は高くなります。」
Bさん: 「ここで、もう一度、Aさんのライフプラン全体を見直してみましょう。Aさんの場合、現時点では、将来的に米ドルを使う予定は明確ではありませんが、可能性はゼロではない。そして、インフレリスクも心配されている。これらの点を踏まえると、どのプランがAさんに最も合っているでしょうか?」
(Bさんは、Aさんの家族構成、収入、支出、貯蓄、将来のライフイベントなどを再度確認し、Aさんの考えや価値観を丁寧に聞き出す)
Aさん: 「そうですね…。やっぱり、ある程度のリスクは許容して、将来の資産形成も視野に入れたいと思います。ただ、大きなリスクは避けたいので、全額を外貨建てにするのは不安です…。一部を外貨建てにして、残りは円建てにするのが良いかもしれません。」
Bさん: 「なるほど、良い考えだと思います。では、例えば、死亡保障の半分をプランA(米ドル建終身保険)、残りの半分をプランB(円建て終身保険)にする、という組み合わせはいかがでしょうか?こうすることで、為替リスクを分散しつつ、インフレリスクにもある程度対応できます。」
Aさん: 「それなら、安心感がありますね!具体的に、それぞれの保険金額をいくらにすれば良いか、シミュレーションしてもらえますか?」
Bさん: 「もちろんです。Aさんのご希望の保障額や、毎月の保険料の予算などを考慮して、最適なプランを作成します。…(Bさんは、パソコンでシミュレーションを作成する)… 例えば、このようなプランはいかがでしょうか?」
(Bさんは、具体的な保険金額、保険料、解約返戻金などを記載したシミュレーション結果をAさんに見せる)
Aさん: 「…(シミュレーション結果を見ながら)… なるほど、これなら、毎月の保険料も無理なく支払えそうですし、将来の保障も安心ですね。このプランで、詳しく検討したいと思います!」
Bさん: 「かしこまりました。では、次回までに、このプランの詳細な設計書と、申込に必要な書類をご用意しておきます。ご不明な点があれば、いつでもご連絡ください。」
(ここで、相談は終了)
このように、複数のプランを比較検討し、Aさんのライフプランや価値観に合わせて、最適なプランを提案することで、Aさんは納得して保険を選ぶことができました。FPのBさんは、専門的な知識だけでなく、Aさんの不安や疑問に寄り添い、丁寧にサポートすることで、Aさんの信頼を得ることができました。
この後、Aさんは、Bさんの作成した設計書を基に、最終的な意思決定を行い、保険契約を結ぶことになります。そして、ライフステージの変化に合わせて、定期的にBさんに相談しながら、保険の見直しを行っていくことでしょう。